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ヨーロッパに住む人々のインテリア文化と日本の違い

Posted at : 2019.03.27

インテリア界では長い歴史を持ち、流行の最先端として発信し続けるヨーロッパ。現在では一般的に使われているダイニングテーブルや椅子、ソファもヨーロッパから日本に持ち込まれた文化です。

 

オシャレなインテリアを実現しようとするなら、ヨーロッパのインテリア文化や考え方を知っておくとあなたに合った家具選びをすることができます。また家具選びも楽しくなりますよ。

 

今回は、ヨーロッパ(特に英国)に住む人々のインテリア文化と日本との違いについてご紹介します。

ヨーロッパと日本の家具に対する意識の違い

ヨーロッパと日本の家具に対する意識の違い

ヨーロッパの人々と日本人は家具に対する意識が違うことはご存知でしょうか?

大切な家具を長く愛していきたいと考えている方は、ぜひヨーロッパの家具文化を知っていただきたいです。

イギリスでは15世紀にはすでに家具の文化がありました。座り心地や実用性を求める家具もすでに生まれていたんです。ちなみに日本の15世紀と言えば「室町時代」にあたります。日本では畳で過ごす文化が続いています。

ヨーロッパは家具が財産?

ヨーロッパでは家具を財産として後代へ受け継いでゆくもの、という考え方があります。そのため、丈夫な作りをしていてメンテナンスをしながら長く愛することができる家具が多いことが特徴です。

 

日本では「使い捨て」の意識が強く、親が使っていたテーブルなどを子の世代でも使うってあまり見受けられないですよね。

 

もちろん、少し前の日本では「嫁入り家具」として箪笥や鏡台(ドレッサー)などを母親から受け継いでいくという文化もありました。しかし、現代では生活環境や空間に合わず廃れていっているのが現状です。

ヨーロッパ家具は買った時が赤ちゃんの状態

日本では買ったばかりの家具に傷がついてしまうと価値が下がったように感じられてしまいますが、ヨーロッパでは傷を「風合い」として好む傾向が非常に強く、むしろ傷がつくことで価値が上がるとまで言われます。

 

ショップで見ることのできる本物のアンティーク家具はよく見るとキズがたくさんついています。もちろん販売前に補修されていることが多いのですが、メンテナンスを繰り返すことで見た目の風合いが良くなります。

 

ヨーロッパでは家具を新しく買った時が、生まれたての赤ちゃんのような0%の状態。そこから家具の風合いや自分だけの味を出して「家具を育てていく」という楽しみを持っています。

 

逆に日本では買った時が完成した100%の状態と考えられることが多いです。キズがついてしまうと価値が下がっていくというイメージがありますし、リサイクルショップに出してもキズが多かったり、年数が古いほど買取価格も下がっていきます。

なぜ長く使うことができるの?

なぜ長く使うことができるの?

アンティーク家具とは一般的には作られてから100年以上経った家具のことを指します(定義は諸説あります)。

逆にいうと、100年以上も使える家具ということになります。もちろん、メンテナンスをしながら…という前提条件はありますけどね。

 

つまり、メンテナンスをしながらであれば100年使える家具はアンティーク家具になりうるということですね。

 

テーブルを例にしてみると、日本で一般的に多く流通しているダイニングテーブルはメンテナンスができません。厳密にいうと、メンテナンスできるんですが買った時より費用がかさむというデメリットがあります。それなら新しいテーブルを買ったほうがマシって思いますよね。

 

しかし、イギリスなどの家具は家庭でもメンテナンスができます。ヨーロッパだからというわけではなく、日本でも簡単にメンテナンスできます。

 

答えはオイル塗装

なぜヨーロッパの家具がメンテナンスが可能かというと「オイル塗装」で仕上げているからです。

 

オイル塗装は木の表面にオイルを染み込ませていく塗装です。木の風合いを残しながら表面を保護することができます。

 

しかし、塗膜としては弱いのでキズがつきやすい仕上げとなります。が、キズがついた部分にオイルを染み込ませることで再び表面を保護することができます(これが家庭でもメンテナンスできる理由です)。

 

テーブルは数年使っていると塗装も薄くなり、キズもついてきます。その時に専用オイルやワックスを塗り重ねることで風合いが増し、あなただけの家具になっていくんですね。

 

日本に多く流通するテーブルには「ウレタン塗装」

一方、日本に多く流通するテーブルには「ウレタン塗装」が施されています。名前の通り、ウレタンという素材を木の表面に吹き付ける塗装方法です。

 

ウレタン塗装は、オイル塗装に比べて表面が非常に強いです。ちょっとやそっとでは傷はつきませんが、一度キズになってしまうと簡単にメンテナンスができないのがデメリットです。

 

オイル塗装のように、ワックスやオイルを上から塗ってメンテナンスすることができません。

 

キズがたくさんついたら新しい家具に買い替えよう、となりますので現実的に長く使うことは難しいんですよね(もちろん、お金をかければメンテナンスはできます)。

まとめ

ヨーロッパの木製家具の多くはオイル塗装が施されていてメンテナンスをしながら長く使うことが可能です。

ウレタン塗装を否定するつもりは全くありません。しかし、一つの家具を手入れをしながら長く使いたいのであればオイル塗装の家具を使うことをオススメします。

 

そもそも日本人も一つのものを手入れをしながら使っていく文化のはず。ジーンズや革靴、カバンなどをメンテナンスしながら仕上げていく方は多いですが、家具に思い入れを持つ方はまだまだ少ないように感じます。

 

最近では、日本でもオイル仕上げの家具は増えてきていますので、あなただけの家具を育ててみてはいかがでしょうか。

 

著者:まいにちインテリア編集長 くまちよ

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